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2006年11月26日 (日)

色指定違ってたらすみません

本ブログの注釈です。

※なお、西尾維新<戯言シリーズ>のネタバレが若干含まれています。未読の方は読んでからどうぞ。

■西条玉藻の色指定
2004年に発売された「戯言シリーズ・スクールカレンダー」には、カラーで描かれた西条玉藻のイラストが掲載されているのだそうです(『ザレゴトディクショナル』146頁)。しょうがないので、『零崎軋識の人間ノック』のモノクロイラストを見ながら描きました。こんな趣味の悪い色指定じゃなさそうですが・・・。

竹さんのイラストは良い意味で装飾性が高いので、キャラを描き分ける記号を見出すのが難しいです・・・記号過多のキャラのはずなのに(笑

■崩子ちゃんのせいで総崩れ
そりゃもう浦上崩れなみの総崩れですよ(笑
・・・伝わりにくい比喩はともかくとして、これも『ザレゴトディクショナル』の絵本園樹の項で、「僕らの世代にかけられた、エヴァの呪縛の、信じられないえげつなさを知った」と作者が述懐していますが(72頁)、通説的理解に即すると、(少なくとも地上波放送時の)エヴァが収束しなかった要因の一部には、視聴者の反応があまりに偏っていたことがあるようなので、『ネコソギラジカル』の「中巻下巻を崩子ちゃんで埋め尽くせば、僕は天下を取れるかもしれないなあと、誘惑にかられました」という作者の言は(『西尾維新クロニクル』78頁)、結構シャレにならないようにも思います(笑

■『オタク・イズ・デッド』
<オタキング>岡田斗司夫さんの、2006年5月24日の新宿ロフトプラスワンでの講演を収録したもの。学部時代に『おたくのビデオ』(このころはひらがな表記なのですね)を後輩宅に押しかけて見せてもらったのを懐かしく思い出します。

・・・この講演、ネット上ではいろいろ話題になったみたいですね。

■「オタク評論」

岡田さんの図式では、岡田さん自身は<第一世代>の「貴族主義的オタク」に属しており、その視点からは<第二世代>の「エリート主義的オタク」が展開する(アカデミズム的な)「オタク評論」は「一般社会のなかで地位を得ようというあがきがみっともなく見え」るのだそうです(「実際話し合えば判りあえたり仲良くできることも多い」ともされていますが。前掲書74頁以下)。

岡田さんは、森川嘉一郎さんの『趣都の誕生』(幻冬社、2003年)と、斉藤環さんの『戦闘美少女の精神分析』(太田出版、2000年→最近ちくま文庫に入りました)のオタク定義を批判していますが、個人的には、森川さんの本は(モダニティに敏感な)建築の立場からの「公共性の構造転換」(笑)論、斉藤さんの本はいわば王道のラカン派精神分析の応用編(きっとドゥルーズ=ガタリなら批判するでしょう(笑))なので、どちらもオタクを「定義」することが主眼ではないようにも思いますが・・・。

■「再帰的/近代」
改めて見てみると、ここで強調するほど「オタク評論」が頻繁にギデンズに言及してるわけじゃないですね。すみません・・・『波状言論S改』(青土社、2005年)での北田暁大さんと鈴木謙介さんのやりとりが印象深かったみたいです(ついでなので、ギデンズの「再帰性(reflexivity)」についてはネット上に簡潔なものがあったので、鈴木さんの解説に譲ります)。

私は専門家じゃないのでよくわからんのですけど、「再帰/再帰性」と類似の文脈で「自己言及」という語が使われることがあります。これは多分、ニクラス・ルーマンの使うSelbstreferentzの訳語だと思うのですが、確かルーマンがこの概念を構築する際に参照したのは、奇怪な記号で有名な(笑)スペンサー・ブラウンのre-entryの概念だったと記憶しています。これはギデンズ的なreflexivityとどう区別されてるのでしょう・・・?

・・・ちなみに、本文中で「モダニティ」と書いたのは、デイヴィッド・ライアンの『ポストモダニティ』(せりか書房、1996)を想起したからでしょう。多分(笑


■グラフィカルな記号
前にもちょっと触れたのですが、ヴィレム・フルッサー『テクノコードの誕生』(東大出版会、1997年)から引用してみます。「〔アルファベットのような〕線形的なテクストを読む者は、テクストに立ち向かう。かれは、テクストを超えたところに立つ。これが、<考える>ということの意味である。一歩引いて、考えるべきことの上に身を屈めるのだ。つまり、読む人は読まれるテクストの外に立ち、いわば読んでいる自分を眺めている。こうした自己観察は、テクノ画像の場合は不可能である。テクノ画像は受信者を取り囲む。」(76頁以下)

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