あの頃はケンブリッジ学派に関心が行っていなかったのでしょう
本ブログの注釈です。
■ケンブリッジ学派
伊藤宣広『現代経済学の誕生 ケンブリッジ学派の系譜』(中公新書、2006)を参照(←こういう書き方をするからいかんのですね。この本は、タイトルが示すとおり経済学における「ケンブリッジ学派」のことを扱っています)。本文中では、ピーター・ラスレットの『われら失いし世界 近代イギリス社会史』(三嶺書房、1986)に主として言及することから、タイトルにもってきました・・・日本の歴史学では「社会史」とくくられることが多いのかもしれません。ちなみにラスレット自身は、自分たちのことを「ケンブリッジ・グループ」と呼んでいるようです。
■とある同人誌
『メイドさん学科講義録』『Beyond the Century』などのこと(合本とかもありましたがタイトル失念しました)。ニフティのパティオでお誘いいただいた企画でした。当時そのパティオに絵描きが少なかったので、やむなく表紙などを担当しています・・・まあ、前世紀の遺物です(笑
■ライフサイクル・サーバント
これを説明しないでどうする(笑
ラスレットの言葉をそのまま引用します。「〔工業化による社会変動以前の〕サーヴァントの大多数は、性的には成熟していながら、まだ結婚してはいないという年齢層だったのだから、ライフ・サイクルの一環としてのサーヴァントとでも呼ぶべきであろう」(24頁)。
■鼓直先生
ラテンアメリカ文学紹介の第一人者。ボルヘスの訳が著名ですが、個人的には『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫、1990)の編者として触れたのが最初でした。
■コルタサル
フリオ・コルタサル。ラテンアメリカ文学の旗手の一人。口から延々と小ウサギを吐き出し続ける男の話とかが岩波文庫で読めます(『悪魔の涎・追い求める男』)。ちなみに『石蹴り遊び』は集英社文庫。
■フランス語のえげつない試験
私が所属していた大学の大学院では、修士から博士に上がるのに、二ヶ国語の外国語試験が課されることになっていました。原語の論文の抜粋をなんの予告もなく与えられて一時間で訳を作らされると言う、辞書は持ち込み可ですがそれだけではどうにもならない困った代物でした・・・我ながら受かったのは僥倖だと思います(笑
■プラティーク
「ハビトゥス」と同じく、ピエール・ブルデューの用語法。先のブログから引きずったもの。この概念、最近濫用されているきらいがありますね。
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