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2006年11月20日 (月)

郵便局を開設しよう

本ブログの注釈です。

■郵便局/郵便的

東浩紀によると、ジャック・デリダは哲学者を郵便局に喩えるのだそうで(『存在論的、郵便的』新潮社、1998、68頁以下)。「哲学者」の意味を広く取れば、このブログもぎりぎり簡易郵便局くらいの役割は果たせるかなあ、と(あ、民営化でこの態様はなくなったんだっけか?)。

私は結構東さんの書くものが好きです。「郵便的」とか「データベース消費」とか、想像力を喚起しやすい訳語や造語の使い方が、なんというか、センスが良いなあと思うのですよ・・・デリディアンだけあって、「誤配」を恐れないというべきでしょうか(笑

#「動物化」とか、多分コジェーヴの用語法と違う含意になってますが、そもそもコジェーヴの原テクスト自体がヘーゲルの「誤配」っぽいですし(笑

■コミティア

私はかえんじゅさまのところのサークルで店番をすることが多いのですが(自分で作品を創る能力がないので)、落描きをしていることが多いです。

この間のコミティアは、片方の隣が(多分)プロの原画家さん、もう片方の隣が今回初参加の方、という配置で、そのこともあってか「クリエイティヴであること」についていろいろ無駄な思考を巡らせてしまいました・・・コミティアの会場だと無意味に落描きがしたくなるのは、きっとそういう「場」だからなのでしょう。

#先に自分の過去の駄文を探している過程で発掘した本の中から、なかせよしみさん(まるちぷるCafe)の名文を引いておきます。「たとえば食品でも、レストランには名前しか知らない料理がメニューに並んでるし、コンビニにはメーカーが総力をあげた商品が勢ぞろいしてる。それなのに我々はここに集まってスイカの皮や昆虫を食べて美味しいとか言ってる」「あ、うん、そうか。そうだよね」「ね?正気の沙汰じゃないよね?」(『ぽんときの夏』2002)

■フーコーの権力論

こういうのを擬人化しようと思い当たるところが既に相当切羽詰ってますな(笑

フーコーについては優れた紹介が沢山ありますが(中山元『フーコー入門』ちくま新書、1996など)、個人的に気に入っているのは、畠山弘文『近代・戦争・国家 動員史観序説』(文眞堂、2006)です(フーコーの話だけしているわけではないですが)。著作で言えば、<規律・訓練>はおおよそ『監獄の誕生』、<生-権力>はおおよそ『知への意志』に対応しています。これらは、現代的な問題に引きつけて、東さんの「環境監視型権力」とか稲葉振一郎さんの「テーマパーク型権力」とかの連想を生んでいるようですね。

#どうでも良いですが、今「稲葉」と打ったら最初の変換候補が「イナバ」で脱力しました(笑

■批評精神

この新しいブログを立ち上げるにあたって想起したのは、北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス、2005)の中での田中康夫『なんとなく、クリスタル』への反応の紹介でした。アカデミズムにおいてはさほど珍しくない(というかやらないと怒られる(笑))「注釈」が、「批評」として機能する、というのは、不勉強にして知りませんでしたので、比較的身になじんだこの形式を取ってみようかなと(笑

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コメント

をを、いらっしゃいませ>かえんじゅさま

『フーコー・コレクション』はそのうち大人買いするつもりです…これを「大人買い」と呼ぶとなんか怒られそうですけど(笑
ネタが拾えましたら是非御教示を。近接する問題意識として、アルチュセールの「国家のイデオロギー装置」擬人化ネタとかも考えたのですが…。
「AIE?あのエネルギースーツとか作ってる会社?」「それはUAI」
…すみませんまた『超人ロック』ネタです(笑

投稿: かがみ∵あくた | 2006年11月21日 (火) 01時19分

フーコーの話が出たので刺激を受けて、最近出たばっかりのちくま学芸文庫「フーコー・コレクション」別巻『フーコー・ガイドブック』を読んでいます。
著作・キーワード・年譜といった定番解説のほか、フーコー自身による「コレージュ・ド・フランス講義要旨」(1970-1982)が収録されています。フーコー自身によるフーコーの概説という感じで興味深いです。
結局のところ、こちらも何か擬人化ネタをストーリー化できないかと、ネタを探しつつ読んでいるだけですが(笑)。

投稿: かえんじゅ | 2006年11月20日 (月) 23時25分

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