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2008年1月

2008年1月11日 (金)

大きな歴史を食べちゃった(光は東方より・13)

もはや半年近いブランクが空いてしまいましたが、本ブログの注釈です。

■上白沢慧音(かみしらさわ・けいね)
『東方求聞史記』によると「獣人」にカテゴライズされていますが・・・満月のときに白沢に変身するのは「ちなみに後天性」と解説されています。どんなだ(笑

同書には、「宿題を忘れたりすると恐ろしい罰が待っている」との件に「頭突きとか」、「満月の夜に彼女の元を訪れるのは止めよう」との件に「角の生えた頭突きは痛い」と注釈があるので、けーね先生のデフォルトのコミュニケーション手段が頭突きであることがわかります。

『東方乙女囃子』(IOSYS)の収録曲は最近カラオケに入っていたりするので侮れません。それはそうと、歌詞の中の「大きな歴史」が、いわゆるグランドセオリーのことを示しているのかどうかは、当然定かではありません(笑

■フェルナン・ブローデル(1902-1985)
アナール学派第二世代の旗手、というか、アナール学派自体途中から「ブローデル的ななにものか」という印象が強くあるくらいですが・・・日本では「社会史」という形で受容された方法論ですね。最近は、ロバート・ダーントンの『猫の大虐殺』が岩波現代文庫に落ちたりしているので、社会史もかなり人口に膾炙しているのだろうと思います。

ともかく、ブローデルは著作が大部なものが多いので怯んでしまい(『地中海』(藤原書店、1991-95)全5巻とか)、とりあえずダイジェスト版として『歴史入門』(太田出版、1995)を手に取ってみたのですが、これがまた読みにくいのですな・・・つまるところ、『物質文明・経済・資本主義』をちゃんと読め、ということですね。

■イマニュエル・ウォーラーステイン(1930-)
この注釈ブログで前にも言及しましたが、「世界システム論」は、経済的モメントに力点を置きすぎているとはいえ、今でもそこそこ影響力のある議論なのだと思いますが、個人的な問題関心としては、ウォーラーステインの提示する「世界帝国」、すなわち、「資本主義世界経済以外の諸世界システムの詳細な研究」の進展(ウォーラーステイン『脱=社会科学』(藤原書店、1993)、387頁)が、どれくらい「世界システム論」自体を突き崩すことが出来るかが興味深いですね。山本有造編『帝国の研究』(名古屋大学出版会、2003)とかがその方向性なのでしょう。

■永原慶二『20世紀日本の歴史学』(吉川弘文館、2003)
永原さんの記述に従うならば、1960年代に「戦後マルクス歴史学がアカデミズム歴史学の一つの方法化するなかで、伝統的な実証主義的歴史学も伝統的な問題関心の枠組みを拡大し、そのスタイルを急速に変えてい」き、1970年代には「アカデミズム歴史学対マルクス歴史学といった構図は解体した」ことになります(193頁以下、237頁)。

私は史学科出身じゃないので事情がよくわからんのですが、少なくとも私の母校の某私大ではこの図式はあんまり有効じゃないようです(笑

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