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2008年3月13日 (木)

Otaku from Anoter Planet

本ブログの注釈です。

■『天元突破グレンラガン』

後ほど本ブログで取り上げてしまいましたのでアレなんですが、古典的な方法論を、あるいはパロディという手法を用いる際に、「これは古典的/パロディなのだ」と銘記しないといけない時代が来ているのかもなあ、と、漠然と思ったりはします・・・これがおそらく、岡田斗司夫さんが言うような「オタクの死」なのでしょうね。

・・・かつてオタクと呼ばれる文化に存在したストイシズム、「わたしはまだまだオタクと言えない」「オタクの濃さが足りないと思います」というようなのが、5年、とは言わない、10年ぐらいまえのオタクの概念、オタク界におけるオタクの概念ですね。いやぁ、まだまだ俺なんか、オタクとは言えないですよ、と、みなさんのなかにもまだその感覚を持ってるひともいると思うんですけど、それがいつのまにか、「萌えがわかればオタクだ」と言われるようになった。いま萌えがオタクだ、だから、「萌えがわからない」と自称する岡田斗司夫はオタクじゃない、という論法が、まかりとおるようになった。わかりやすさでSFが滅びたとしたら、オタクという世界にも「萌え」というわかりやすさがはびこっている。それはしだいに「わかりやすい」以外のものを排除しはじめる。オタクって言うんなら、ミリタリーのこともわかっているのかとか、鉄道のこともわかっているのかとかいう、全体としてしなくちゃいけない、オタクの必要な教養としてしなくちゃいけないことをどんどん排除して、「俺がいま好きなものがいい」というふうになっていった。これが、SF界が滅びた感じと、いまのオタク界がすごい似ているところなんですね」(岡田斗司夫『オタク・イズ・デッド』ロケット野郎、2006、68頁:改行は省略し、漢数字はアラビア数字で表記しました)

■大野さんのコスプレ

このイラストのときは当然アニメの第二期は未放映だったのですが、なんというかまあ、誰でも考えるネタなんだなあ、としみじみ思いました・・・「僕にはまだ帰れる場所があるんだ」的な安心が(笑

原作だとオリジナルの(多分。元ネタあるようでしたらご教示ください)格闘ゲームのコスプレだったのですが。

■「この私の恥ずかしい妄想」(all my sick and twisted fantasies)

BLものについては、荻上の話に関連付けて前にも取り上げたことがありますが(コメントで「「柏書房」と「原書房」を間違えてました」とか書いてるのが我ながらバカバカしい(笑))、小島アジコ『となりの801ちゃん』(宙出版、2007-)などが人口に膾炙したことなどをきっかけにしてか、最近いろんな文脈で取り上げられるようになってきているようですね。つい最近では『腐女子刑事』なんてドラマもありました(あまり出来はよくありませんでしたが)。

#初学者の私には、金田淳子「やおい論、明日のためにその2」(『ユリイカ』39巻16号、2007)の「やおい論年表」が有益でした。

##あ、ふじもとせいが描いているので、『らっきー腐女子』(ホビージャパン、2008)は買いましたけど何か(笑

上記した岡田さんの論に引きつけて考えてみたいのですが、私はどうも、コアな趣味を「教養」として愉しんでいる(←ついこの漢字を当ててしまうような)のかなあ、と思ったりします・・・そういえばこのブログ、全然アメリカ旅行の感想を書いてないですが、こういうところもやはり自分のスタンスの反映なのだろうと思いますね。

『げんしけん』の第二期アニメで、朽木君の視点を借りた男性側からの「妄想」と、荻上の視点を借りた女性側からの「妄想」がそれぞれ描かれていましたが、どちらの読み込み方も、私にはどうにも向かないようなのです・・・後者はヨリポストモダン的な、関係性への関心に導かれているのだろうと思うのですが(本ブログでしばしば用いている「萌え四コマ」はこの関心に近いのだろうと思います)、私は実は、そもそもその前提になる(であろう)「キャラ/キャラクター」そのものにあまり関心がないのだろうな、という気がしています。

・・・本ブログで語っている「高燃費」概念は、そういった高踏的なスタンスを揺るがすような要素を抽出できないかなあ、という、いささか自虐的な試みなのですが(笑

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